親の実家や使っていない住宅を相続し、「この空き家をどうすればいいのか」と悩んでいる方は多いでしょう。相続した空き家はそのまま放置すると、固定資産税や管理の負担がかかるため、売却を検討するケースも少なくありません。
しかし、相続した空き家を売却する場合は、通常の不動産売却とは少し異なる手続きが必要になります。相続登記や税金の制度などを理解しておくことが大切です。
この記事では、相続した空き家の売却方法や手続きの流れ、注意点について初心者にもわかりやすく解説します。
相続した空き家を売るための基本的な流れ
相続した空き家を売却する場合、一般的には次のような流れで進みます。
1 相続人を確認する
2 相続登記を行う
3 不動産会社に査定を依頼する
4 売却活動を行う
5 売買契約を結ぶ
6 引き渡し
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
相続人を確認する
まず最初に行うのが 相続人の確認です。
相続では、誰が財産を引き継ぐのかを明確にする必要があります。相続人が複数いる場合は、空き家を誰が相続するのかを話し合う必要があります。
この話し合いを 遺産分割協議と呼びます。
相続人全員の同意がないと売却できないケースもあるため、事前に確認しておくことが重要です。
相続登記を行う
空き家を売却するためには、まず 相続登記を行う必要があります。
相続登記とは、不動産の名義を亡くなった方から相続人へ変更する手続きです。
2024年から相続登記は義務化されており、相続を知った日から3年以内に手続きを行う必要があります。
相続登記は司法書士に依頼することが一般的です。
不動産会社に査定を依頼する
相続登記が完了したら、不動産会社に査定を依頼します。
査定とは、その不動産がどのくらいの価格で売れる可能性があるのかを調べることです。
査定には主に次の2種類があります。
・簡易査定
・訪問査定
より正確な価格を知るためには 訪問査定を受けるのがおすすめです。
また、1社だけでなく複数の不動産会社に査定を依頼することで、相場を把握しやすくなります。
売却活動を行う
不動産会社と媒介契約を結ぶと、売却活動が始まります。
主な販売方法は次の通りです。
・不動産ポータルサイトへの掲載
・チラシ広告
・不動産会社のネットワーク
・レインズ登録
レインズとは、不動産会社同士が物件情報を共有するネットワークです。
これにより、全国の不動産会社が購入希望者を紹介できるようになります。
売買契約を結ぶ
購入希望者が見つかり、価格や条件が合意すると売買契約を結びます。
売買契約では次の内容を決めます。
・売買価格
・手付金
・引き渡し日
契約時には、買主から手付金が支払われることが一般的です。
引き渡し
売買契約の後、残代金の支払いと物件の引き渡しが行われます。
この際に
・所有権移転登記
・鍵の引き渡し
などの手続きを行います。
これらの手続きが完了すると、空き家の売却が正式に完了します。
相続した空き家の売却で利用できる税制
相続した空き家を売却する場合、税制優遇が利用できる可能性があります。
代表的な制度が 3000万円特別控除です。
この制度を利用すると、売却益から最大3000万円を控除できるため、税金がかからないケースもあります。
ただし、利用するためにはいくつか条件があるため、事前に確認することが大切です。
相続した空き家を売却する際の注意点
相続した空き家を売却する際には、いくつか注意点があります。
まず、相続人が複数いる場合は、全員の同意が必要になることがあります。
また、長期間空き家を放置すると建物の劣化が進み、売却価格が下がる可能性があります。
そのため、将来住む予定がない場合は、早めに売却を検討する方が良いケースもあります。
まとめ
相続した空き家を売却するためには、次の手順で進めます。
・相続人の確認
・相続登記
・不動産会社の査定
・売却活動
・売買契約
・引き渡し
また、相続した空き家の場合は 3000万円特別控除などの税制優遇が利用できる可能性があります。
空き家は放置すると管理や税金の負担が増えるため、まずは不動産会社に査定を依頼し、現在の市場価値を確認することから始めてみましょう。


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